うつ本。

うつ当事者のためのブックガイド

2018-01-01から1年間の記事一覧

通話 ロベルト・ボラーニョ(読書中その2)

先日読み始めたロベルト・ボラーニョの「通話」ですが、目次で紹介したとおり全体が3つの部分にわかれています。 1 通話 2 刑事たち 3 アン・ムーアの人生 わざわざ3つのサブタイトルの元に各短編を置いているということは、つまり、各短編がバラバラに…

通話 ロベルト・ボラーニョ

今読んでる短編集です。 通話 ロベルト・ボラーニョ [改訳]通話 (ボラーニョ・コレクション) 作者: ロベルトボラーニョ,松本健二 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2014/10/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る ラテンアメリカ文学。ロベ…

「聴く」ことの力 臨床哲学試論 鷲田清一(読了)

自分の中のテーマの一つに「対話」というのがあって、その問題意識から手に取ったのがこの『「聴く」ことの力 臨床哲学試論』です。すごくいい本だった。おすすめ。 読書中の記事はこちら utsuhon.hatenablog.com 筆者のいう臨床哲学というのは簡単にいうと…

「聴く」ことの力 臨床哲学試論 鷲田清一

今こんな本を読んでいます。 「聴く」ことの力 臨床哲学試論 鷲田清一 最近精神科医の先生のところにカウンセリングに通っているのですが、誰かが自分の話を「聴いて」くれるだけで頭と心が非常にクリアになるんですね。 これは発見でした。 そこで「聴く力…

「普通がいい」という病 泉谷閑示

私はどうしてうつになったのか? あなたもこう悩んだことがあると思います。現在進行形で悩んでいるかもしれません。悩みに悩み抜いて一度とりあえず棚に上げている、そういう段階にあるのかもしれませんね。私も現在進行形で悩んでいます。多くの人がこの問…

行人 夏目漱石

考えすぎることは悪か? 漱石のフラットで乾いた文体は、いつ読んでも100年前に書かれたとは思えない。若干の「てにをは」や言い回しの癖をこちらの頭にインストールしさえすれば、昨日書かれたものとしても通じそうなくらいでただただ驚くわけだけど、文体…